歌いたい楽曲のカラオケデータは見つかったけれども、高すぎて声が出ない、、、低くて歌いにくい、、、なんていうことはよくありますよね。
歌いたい楽曲の全てが自分のキーに合っている、なんてことはありません。男性だったら結構高い歌が多くて困ったことがあると思います。
ネットでは、楽曲はキーを変更したカラオケもたくさんありますが、「-2」や「-3」などピンポイントで自分のほしいキーはなかなか無かったりします。
また、大好きな女性ボーカル曲を男性キーにして歌いたい、もしくはその逆にしたいことも多いと思います。
だったら、自分で好きなキーに変更できたらカンペキですよね。
ここでは、その方法をここでわかりやすく解説していきます。今回は、「SoundEngine Free」と「Audacity」というの2つのフリーソフトを使ってみます。
まずはここでどちらかをダウンロードしておいてくださいね。
- オススメ カラオケのキーが変更できるソフト
まず、最初に注意点があります。
カラオケは、wave形式(ファイルの拡張子が「.wav」)のデータはどちらのフリーソフトでも使うことは可能ですが、mp3形式だと、Audacityでしか読み込みができません。
カラオケがmp3のみしかない人は、Audacityを使ってくださいね。
目次
SoundEngine freeで、カラオケのキーを変更する
まずは、元となるカラオケデータを準備してくださいね。
音質的にwave形式がのぞましいですが、どうしても「SoundEngine」でmp3形式を使いたい場合、「Free」ではなく、「Pro」を購入しなければなりません。
今回は、waveを使うのでFreeで解説していきます。使い方mp3でも基本的には同じです。
キーを2個上げると仮定して解説します
SoundEngineを起動
今回は、元となるカラオケデータを半音二つ分である「+2」のデータを作ると仮定して解説していきます。
SoundEngine Freeのインストールが完了したら、上の画像にあるアイコンをダブルクリックして、起動させてみましょう。
そうすると、下記のような画面がたちあがります。
カラオケデータを貼り付ける
起動したら、キーを変更したいカラオケのwaveデータを、SoundEngine Free内にドラッグしましょう。
ドラッグするだけでカンタンに読み込むことができます。
読み込みに成功すると下記画像のようにカラオケの「波形」と呼ばれる画像が映し出されます。曲によって波形は違うので、ギザギザのようなものが映し出されればOKです。
カラオケのキーを変更する
カラオケデータの読み込みができたら、キーを変更しましょう。
ちょっとわかりにくいですが、下記画面の中のタブの中にある「音程」タブをクリックしてください。
そうすると、音程(キー)を変更する画面が出てきます。
実際に音程を変えてみる
「音程」タブ内にある、「半音」と書いてある上のコントローラーを左右に回せば、音が上がったり下がったりします。
今回は+2なので、「2」を選んでいます。
実行ボタンを押す
半音「2」に設定できたら、読み込んだカラオケを鳴らしてみましょう。
キーが上がったと思います。
ここで注意点です!
「無事キーが挙がった!」と思ってここまま保存しても、作成されたデータはキーが変更されていません。元のままです。
下記画面の赤丸の中にある「実行」というボタンを必ず押してください。
これをしないと元のカラオケーデータのキーが更新されません。
保存する
「実行」までできたら、データを保存しましょう。
メニューバーの「ファイル」の中から、「名前をつけて保存」を選びましょう。
そうすると、下記画面のようなファイルを保存する場所が聞かれます。
任意の場所とファイル名を選んで、保存してくださいね。
わかりやすく、「○○○_+2.wav」等のように一目でわかるようにしておくと便利ですよ。
これで、カラオケのキーを変更したデータが完成しました。
元のキーに戻すには? もしくは、別のキーに変更したい場合
元に戻すには、メニューバーの「編集」の中から、「元に戻す」を押してください。
(※もし、一つ前の段階で「別名で保存」をしていた場合は、2回「元に戻す」をする必要があります)
この操作をして、元の音に戻っていたら成功です。
ここからまた最初の工程に戻って、他のキーを試したりすることができます。
Audacityでカラオケのキーを変更する
Audacityは、SoundEngine Freeと違って、フリー版でもmp3形式のデータが読み込み可能です。
もし、カラオケがmp3形式のものしかない場合は、Audacityを使ってくださいね。
一点注意点があるのですが、Audacityはmp3形式のデータは読めても、mp3で書き出すには別のソフトと面倒な設定が必要になります。
なので、mp3で読み込んだら、waveで書き出しをすれば楽ですよ。
音質的には全く問題はありません。
(ほぼ、ファイルサイズの大小程度のみの違いです)
キーを2個上げると仮定してすすめてみます
Audacityを起動
今回は、元となるカラオケデータを半音二つ分である「+2」のデータを作ると仮定して解説していきます。
Audacityのインストールが完了したら、上記のアイコンを押して起動しましょう。
起動すると、下記のような画面がたちあがります。
カラオケデータを貼り付ける
起動したら、キーを変更したいカラオケのwaveデータを、Audacity内にドラッグしましょう。ドラッグするだけでカンタンに読み込むことができます。
その際、下記画面のような元データの扱いの形式を尋ねられますが、基本は一番上で良いです。
選択して「OK」ボタンを押しましょう。
読み込みに成功すると下記画像のようにカラオケの「波形」と呼ばれる画像が映し出されます。曲によって波形は違うので、ギザギザのようなものが映し出されればOKです。
キーを変更する
それでは、キーを変更していきます。
メニューバーの「エフェクト」の中から、「ピッチの変更」を選んでくださいね。
どのくらいキーを変更するかを選択する
Audacityはココが少しわかりにくいです。大半の人はここで挫折してしまうのではないでしょうか。
音の高さがアルファベット表記されているし、アルファベットの横の数字が「オクターブ」を表しているとはちょっとわかりにくいです。
もし今回のように「+2」にしたいときは、下記画像の下線部が「2.00」になるように調整できればOKです。
2.00に無事設定できれば「OK」を押してください。
その後再生して、実際にキーが高くなっているか確認してくださいね。
保存する
無事、キーが高くなっていれば成功です。
データを保存しましょう。
メニューバーの「ファイル」の中から、「オーディオの書き出し」を選んでくださいね。
「オーディオの書き出し」を選んだら、保存場所を指定して「保存」ボタンを押せば完了です。わかりやすく、「○○○_+2.wav」等のように一目でわかるようにしておくと便利ですよ。
保存する際に、下記の画面が出ることがありますが、ここは特に設定する必要はありません。
何も記入せずに「OK」ボタンを押してくださいね。
元のキーに戻すには? もしくは、別のキーに変更したい場合
もし、他のキーも作りたい、もしくは失敗したという場合、元に戻すには、メニューバーの「編集」の中から、「取り消し」を押してください。
元の音に戻っていたら成功です。ここからまた最初の工程に戻って、他のキーを試したりすることができます。
mp3で読み込んだデータを、wave形式で書き出ししたい場合
もし、カラオケをmp3のデータで使用していた場合、mp3のデータで書き出すことはできません。
その場合は、「オーディオの書き出し」を選んだ際、下記画像の赤○の「ファイルの種類」から「wav(Microsoft)」を選んで書き出しをしてくださいね。
wave形式でデータが作成されます。
そうすれば、キーを変更したカラオケデータが作成されます。
実際、音質はどのソフトがいいの?
このキー変更機能ですが、いくつかのオーディオ編集ソフトに付属しています。
でも、その性能はバラバラで、キー変更後の音質に影響を与えます。
同じオーディオ素材を使って、ソフト別の能力の検証をしてみましたので、もしよかったらソフト選びの参考にしてくださいね。