歌ってみた・MIX用パソコンのおすすめスペック【2026年版】

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こんにちは、ゆうげきPです。

パソコンの相談は、この仕事をしていて本当によく受けます。

「10万円くらいで探してるんですけど、これで歌ってみたのミックスできますか?」というLINEが、月に何度も飛んできます。

それだけ多くの人が、最初の一台で迷っているということなのだと思います。

そして毎回、返事を書きながら少し困るのですが、ネット上には「DTMに必要なパソコンのスペック」を解説した記事が山のようにあるのに、そのほとんどが歌う人のことを考えて書かれていないからです。

この記事を書くにあたって、競合になりそうなページを40本ほど読み込んでみましたが、「歌ってみた」「歌い手」「ミックス師」という言葉が本文に一度も出てこない記事が、上位のかなりの割合を占めていました。

中には、録音用のパソコンとして高性能なグラフィックボード搭載機を薦めておきながら、ファンの音について一言も触れていない記事すらありました。

今回は、歌を録る人の目線でパソコンを選んでいきます。

目次

結論:2026年の目安スペック

細かい理屈は後半で全部説明しますので、先に着地点をお見せします。

ご自身がどのタイプかで表を選んでください。

歌い手(録音と、簡単な編集まで)

項目 目安
CPU Core Ultra 5/Ryzen 5(7000番台以降)
メモリ 16GB
ストレージ NVMe SSD 500GB以上
GPU 内蔵で十分(むしろ載せないほうがいい場合も)
静音性 最優先。ファンが回りにくい構成を選ぶ
端子 USBを本体に3つ以上(ハブ経由は避ける)
予算 12〜18万円

ミックス師(依頼を受けて仕上げるところまで)

項目 目安
CPU Core Ultra 7/Ryzen 7以上(できればデスクトップ)
メモリ 32GB
ストレージ NVMe SSD 1TB(できれば+データ用にもう1本)
GPU 内蔵で十分
静音性 高負荷が長時間続くので、冷却に余裕のある筐体を
端子 USB 4つ以上
予算 20〜25万円

歌って、混ぜて、動画も作って、配信もする人

項目 目安
CPU Core Ultra 7/Ryzen 7以上
メモリ 32GB(動画の尺が長いなら64GBも視野)
ストレージ NVMe SSD 1TB+2TB以上のデータ用
GPU RTX 5060クラス(動画とエンコードのために載せる)
静音性 録音時だけ静かにできる運用の工夫が必要
予算 30〜45万円

この表を、そのまま信じないでください

こう書いておいてなんですが、スペック表だけを見て買うと、たぶん失敗します。

歌ってみたのパソコン選びでいちばん効くのは、実はこの表に一行しか書けていない「静音性」です。

そして次に効くのが、表に書けない「バッファサイズをどこまで下げられるか」です。

この2つは、CPUの型番を見ても分かりません。

なぜそう言えるのかを、これから順に説明していきます。

急ぐ方は、静音性の章とレイテンシーの章だけでも読んでいってください。

そのスペック、歌い手400人に聞いた結果です

上の表は、私の思いつきではありません。

実際に歌い手のみなさんへアンケートを取った結果を土台にしています。

PCスペックと、歌い手が感じてる、作業の快適さの比率

性能 種別 タイプ 作業の快適さ[体感]
快適 やや
快適
普通 やや
微妙
無理

i9
クラス


win デスク 80% 15% 5% 0% 0%
ノート 75% 20% 5% 0% 0%
mac デスク 調査中      
ノート 調査中      
i7
クラス
win デスク 54% 32% 9% 5% 0%
ノート 36% 40% 12% 10% 2%
mac デスク 46% 30% 15% 6% 3%
ノート 19% 36% 27% 12% 6%
i5
クラス
win デスク 20% 35% 22% 15% 8%
ノート 7% 22% 25% 18% 28%
mac デスク 20% 33% 24% 14% 9%
ノート 5% 22% 30% 16% 27%
i3
クラス
win デスク 6% 10% 25% 29% 30%
ノート 0% 5% 22% 14% 59%
mac デスク =
=
=
=
=
ノート =
=
=
=
=
i3
クラス
以下
win デスク 0% 5% 10% 30% 55%
ノート 0% 0% 0% 40% 60%
mac デスク = = = = =
ノート = = = = =

※実際の歌い手やミックス師が、どのくらいのパソコンのスペックを使っていて、その人たちがどれくらいの快適さを感じているかを元に計算しております。

このデータから読み取れることは、はっきりしています。

Core i7クラス以上では、「快適」「やや快適」を合わせると、多くの環境で過半数を占めています。

一方で、Core i3クラスになると、その比率がはっきり落ちます。

なので上の表では、そのラインの少し上を目安に置いています。

ただ、このアンケートには限界もあって、「快適かどうか」は主観だという点です。

何が快適さを決めているのかまでは、アンケートでは分かりません。

そこを言葉にしたのが、この記事の後半だと思ってください。

 

なぜ「DTM用パソコン」の記事どおりに買うと失敗するのか

作る人と歌う人では、パソコンの置き場所が違う

打ち込みで曲を作る人にとって、パソコンは机の上にあるただの道具です(特にノートなら必ず机の上になります)。

ファンがそこそこ大きな音で唸っていても、ヘッドホンをすれば気になりません。

ですが、歌を録る瞬間、この前提が崩れます。

マイクは、あなたが聞き流している音でも全部拾ってしまうからです。

コンデンサーマイクを立てて、ゲインを適正に上げて、静かなブレスから入るバラードを録る場合、少し遠くで回っているファンの音は、マイクを通じて録音データに入っています。

歌ってみたの負荷は、録音ではなくミックスに集中している

もうひとつ、DTM記事とのズレがあるとすれば、負荷のかかりどころです。

制作を3つの工程に分けると、必要な性能がまるで違うことが分かります。

工程① 録音——驚くほど軽い

意外に思われるかもしれませんが、録音そのものは、ほとんどパソコンの性能を必要としません。

再生するのはオケの2ミックス、つまりステレオのオーディオファイル1本だけのことが多いです。

あとは、たくさん録音したボーカルのテイク数のオーディオデータです。

録音時にCPU性能が特に問われるのが、この低バッファでの安定性です。

詳しくはレイテンシーの章で説明します。

工程② ミックス——ここで全部持っていかれる

負荷の本体はここです。

ボーカルを何本も重ね、ハモリを作り、ダブリングを足し、それぞれにEQ・コンプ・ディエッサー・サチュレーターを挿していく。

さらにセンドでリバーブとディレイを2〜3系統、マスターにマスタリング用のプラグインをもういくつか挿すこともあります。

場合によっては、トラック数が10個、20個と積み上がります。

iZotopeやWavesのような処理の重いプラグインを何枚か挿せば、それだけでCPUメーターは跳ね上がってしまいます。

歌ってみた制作で「パソコンが重い」と感じる場面のほとんどは、この工程です。

工程③ 書き出し——短時間だけ全力

書き出し(バウンス)は、CPUの全コアを短時間だけフルに使う処理ですが、ひとりで作っている分にはそこまで気になりません。

ただ、ミックス師としてたくさん依頼を受けている人は、5分のデータを書きだすのはそこそこ時間がかかるので、そのスピードは多少気になるかもしれません。

修正のたびに書き出しが必要で、その積み重ねが納期を圧迫するからです。この点は後半の章で扱います。

この3工程の非対称さが、歌い手のPC選びの出発点です。

録音は軽いのに静けさが要る。ミックスは重いけれど静けさは要らない。要求が正反対なんです。

 

録音する人だけが気にすべきこと①:ファンの音は、録音データに残る

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。

「うるさくて作業しづらい」という話ではありません

静音性について語られるとき、たいていはモニタリングの話になります。

ファンがうるさいと、ファンの帯域が見えない音となり、ミックス作業ではマイナスでしかありません。

ただ、歌い手にとっての静音性は、それとは別の問題です。

録音の場合、ファンの音が鳴っていると、マイクを通って録音データに記録されてしまいます。

ノイズ除去で軽減することはできますが、録った声を傷めずに完全に消せるとは限りません。

もちろん同じ理由で、エアコンにも大きなファンがあるので、録音時だけはエアコンを切っておくことを推奨します。

気づくのは、ミックスの終盤です

これが厄介なのは、録った直後はほとんど気になりませんが、ミックスの終盤では大きな問題となってきます。

コンプレッサーで持ち上げて、EQで高域を足したあたりで、ボーカルの裏で、うっすらと白い砂のようなノイズが浮かび上がってきます。

すべてのテイクが録り終わった後、絶望感を味わったことがある人は、たぶん少なくないと思います。

しかも録り直そうにも、最初に録ったテイク以上のものをもう一度取り直せる自信はありません。

私はこれを何度も経験してきました。

だから歌い手のパソコン選びでは、静音性をCPUと同じ列に置くべきだと考えています。

ファンが回る条件を、ひとつずつ減らしていく

静音性は「静かなパソコンを買う」という単純な話ではありません。

ファンが回らざるを得ない状況を、設計の段階で減らしておくという考え方です。

GPUは、必要ないなら載せないほうが静かです

グラフィックボードは、パソコンの中でCPUと並ぶ発熱源で、多くのモデルは自前のファンを2〜3基積んでいます。

録音しかしないのにこれを載せるのは、静かな部屋にわざわざ扇風機を持ち込むようなものです。

歌ってみたの録音とミックスに、GPUの演算能力はほぼ使われません。

動画編集をやらないのであれば、CPU内蔵のグラフィックスで必要十分なので、浮いた予算は、静音性とメモリに回してください。

簡易水冷は「静か」とは限りません

BTOメーカーの製品ページには「水冷クーラー採用で静音」と書かれていることがあります。

ただ、水冷ユニットにはポンプが入っています。

ポンプは常に一定の音を出し続けますし、経年で気泡が混じるとコポコポという音が出ることもあります。

ポンプから一定の作動音や振動音が出るため、簡易水冷だから必ず空冷より静かとは限りません。

加えて簡易水冷は、ラジエーターに2〜3基のファンが付くことが多く、風切り音の総量も増えがちです。

一方の空冷も、無条件で静かなわけではありません。

高い負荷がかかり続ければ、空冷のファンだって高回転で回ります。

最初は静かだったのに、録音している最中にいつの間にか大きくなっていて焦ることもあります。

ただ、大型のヒートシンクと低回転の大口径ファンを組み合わせた構成なら、簡易水冷より静かになるケースは珍しくありません。

BTOメーカーの中には、この考え方で高品質な空冷クーラーを標準採用し、無響室での測定値を公表しているところもあります。

だいたいアイドル時で20dB前後、高負荷時で30dB前後といったレンジです。

つまり「水冷だから静か」でも「空冷だから静か」でもなく、どのクーラーをどう組み合わせているかで決まります。

製品ページの「静音設計」という言葉だけで判断せず、採用パーツや測定値まで公開している会社を選んでください。

ファンを積んだ薄型ノートは、高負荷時に音が出やすい

これはほぼ物理的な制約です。

薄い筐体に押し込められた小さなファンは、熱を逃がすために高回転で回るしかなく、その音は甲高くてマイクに乗りやすい傾向があります。

ですが、ノートを否定するつもりはまったくなく、録音中にノートを高負荷にしないという前提で使えばいいだけです。

録音の前にブラウザを全部閉じて、重いプラグインを一時的にバイパスしておくだけでファンはかなり落ち着くことが多いです。

なお、数は少ないですが、ファンレス機は、録音環境としてはとても有利です。

それでもうるさいときの逃げ道

構成でどうにもならない場合は、運用でかわします。

  • パソコンを机の下や、できれば別の部屋に置く。 PC本体をできるだけマイクから離す。ただし、オーディオインターフェースのUSB接続はケーブル長や規格に注意し、メーカー推奨範囲を守る。
  • マイクの指向性を利用する。 単一指向性のマイクは背面の音に鈍いので、マイクの「後ろ」がパソコンになるように向きを決めます。無料でできて効果が大きい、おすすめの手です。
  • リフレクションフィルターや吸音材を、パソコン側に向けて置く。 本来は反射音対策の道具ですが、遮音の足しにもなります。
  • 録音のときだけ静音モードにする。 BTOメーカーの多くはファン制御のユーティリティを用意しています。性能は落ちますが、録音時の負荷は軽いので実害はほぼありません。

 

録音する人だけが気にすべきこと②:レイテンシー

「歌っていると、自分の声がヘッドホンから遅れて聞こえてきて、気持ち悪くて歌えない」という相談も本当によく受けます。

これが”レイテンシー”というい、音の遅延の問題です。

そして録音時にパソコンの性能が問われるのは、ほぼこの一点に集約されます。

それなのに、パソコン選びの記事とレイテンシーの記事は、まったく別々に書かれていることがほとんどです。

ここを地続きにしておきます。

遅延は、計算で出せます

オーディオインターフェースには「バッファサイズ」という設定があります。

音のデータを一度どれだけ溜めてから処理するか、という値で、64、128、256、512、1024といったサンプル数で指定します。

バッファサイズ ÷ サンプルレート = バッファ1回分の時間(秒)

サンプルレート48kHz、バッファ256サンプルなら、256 ÷ 48000 = 約5.3ミリ秒。

ただしこれはバッファ1回分の時間でしかありません。

実際の遅延には、マイクから入る方向とヘッドホンへ出る方向の両方でこの処理が発生するうえに、AD/DA変換の時間、USB転送、ドライバが確保する安全マージンが上乗せされます。

どれだけ乗るかは機種によってかなり違うので、倍率で言い切ることはできません。

おおよその目安は、DAWの設定画面に表示される入力レイテンシーと出力レイテンシーを足せば分かります。

ただしこの数字はドライバがDAWへ申告している値です。

実際に音が戻ってくるまでの時間と一致しない機種もあるので、厳密に知りたい場合は、出力を入力へつないで測るループバック測定が必要になります。

歌録りは、レイテンシーの影響を特に受けやすい

ギターやキーボードなら10ミリ秒程度は許容できることが多いのに対し、歌は事情が違います。

ヘッドホンから返ってくる遅れた自分の声と、頭蓋骨を伝って直接聞こえてくる生の声が、耳の中で混ざってしまうからです。

この二つがずれると、声が薄っぺらく変質して聞こえます。

人によっては数ミリ秒のずれでも気持ち悪さを感じます。

目安としては、往復10ミリ秒前後以下を狙ってください。

どこから気になるかは本当に個人差が大きく、20ミリ秒でも平気な人もいれば、10ミリ秒を切っていても違和感を訴える人もいます。

「◯ミリ秒までなら大丈夫」と決めつけず、自分が歌ってみて気にならないところまで下げるのが結局いちばん確実です。

バッファを下げられるかどうかが、CPUで決まる

ではなぜバッファを小さくしないのかというと、小さくするほどCPUへの負担が跳ね上がるからです。

処理の締め切りが短くなるので、間に合わなかった瞬間にプツッというノイズが入ります。

この「間に合うかどうか」を決めているのがCPUの性能であり、ここでスペックの話とレイテンシーの話がつながります。

CPUが速い → バッファを小さくできる → 遅延が減る → 歌いやすい

低バッファでのリアルタイム処理では、とくにシングルスレッド性能が重要になります

DAWの音声処理にはコアをまたいで分散できない部分があるためで、「コア数が多いのに音が飛ぶ」という現象はこれが原因であることが多い。

カタログのコア数だけを見て選ぶと足をすくわれます。

「バッファを大きくすると音質が悪くなる」は誤解です

検索でもよく見かける疑問なので、はっきり書いておきます。

バッファサイズは、録音されるデータの解像度やビット深度に一切影響しません。

バッファは「処理をどれだけまとめて行うか」の設定であって、音そのものを加工するものではないからです。

変わるのは遅延の量とCPUの効率だけ。

ただし逆方向の例外はあります。

バッファを小さくしすぎるとドロップアウトが起き、入力側の処理まで破綻した場合は録音データにもノイズや欠落が残ることがあります。

「大きくすると悪くなる」のではなく、「小さくしすぎて破綻すると、その破綻が残る」というのが正しい理解です。

実務としてはこう使い分けてください。

  • 録音するとき:バッファを小さく(128前後)。遅延を減らして歌いやすさを優先
  • ミックスするとき:バッファを大きく(512〜1024)。遅延はどうでもいいので、プラグインを大量に挿せるほうが大事

この切り替えを知らずに、ずっと同じ設定で作業して「重い」と嘆いている人が、けっこういます。

ダイレクトモニタリングという抜け道

身も蓋もない話をひとつしてしまいます。

オーディオインターフェースの多くには「ダイレクトモニタリング」という機能があって、マイクから入った音を、パソコンを経由させずに直接ヘッドホンへ返すことができます

これを使えば、パソコン内での処理がなくなり、遅延はほぼゼロになります。

歌録りだけを考えるなら、これが最も確実です。

ただし機種によっては弱点があります。

シンプルな構成のインターフェースだと、ダイレクトモニタリング中はDAW側のリバーブを通せません。

リバーブなしの生声だと歌いにくいという人はかなり多いので、これは無視できない話です。

ただ、抜け道の抜け道があります。

本体にDSPを積んだ機種なら、パソコンを経由せずにリバーブをかけられます。

歌い手に定番のヤマハAG03MK2がまさにそれで、コンプ・EQ・リバーブ・アンプシミュレーターを本体のDSPチップで処理します。

ヤマハ自身も「AG内部搭載のDSPチップで処理され遅延とは無縁」と説明しているとおり、低遅延のままエフェクトをかけて歌えます。

整理すると、選択肢は3つです。

方式 遅延 エフェクト
パソコン経由 あり DAWのプラグインが使える
ダイレクトモニタリング ほぼなし 素の声
本体DSP ほぼなし 本体のエフェクトが使える

3つ目が使える機種を選んでおくと、必要以上に高いパソコンを買わずに済むことがあります。

インターフェース選びがPC選びに効いてくる、という意外な接点です。

 

買う機種を、どう選ぶか

ここまでの話を、実際の機種選びに落とします。

歌い手にとっての選定基準は、この3つです。

基準1:静音性を、パーツ名で確認する

「静音設計」という言葉ではなく、何をどう組んでいるかを見てください。

  • CPUクーラーの型番が書いてあるか。 大型ヒートシンク+低回転の大口径ファンを採用している会社は、そこを明記しています
  • 騒音値を公表しているか。 アイドル時と高負荷時のdBを出しているメーカーがあります。数字を出せるということは、測っているということです
  • 簡易水冷が標準になっていないか。 なっている場合、空冷に変更できるかを確認してください
  • GPUが最小構成にできるか。 動画をやらないなら、ここは削れるほど良い

基準2:端子を数える

見落とされがちですが、地味に効きます。

オーディオインターフェースは、USBハブを経由させないほうが安定します。

電力供給が不安定になったり、他の機器と帯域を取り合ってノイズの原因になったりするためです。

インターフェース、MIDIキーボード、外付けドライブ、マウス、キーボードなどもあるので、本体に直挿しできるポートが3つ以上、できれば4つ以上ほしいところです。

Type-AとType-Cが混在しているので、手持ちの機材がどちらなのかも確認をしておいてくださいね。

基準3:保証と納期

長く使う道具ですし、締切を抱えている人には納期も現実的な問題です。

  • 保証期間。 標準1年が一般的ですが、3年保証を標準にしている会社もあります
  • 納期。 最短翌日出荷を謳うところから、2週間近くかかるところまで幅があります
  • DAWの動作検証。 主要DAWでの検証結果を公開している会社があります。歌い手にとっては、これが一番安心できる材料です

具体的な機種

1位 マウスコンピューター

おすすめモデル① DAIV Z4-I7I01SR-B

■基本スペック

  • 14.0インチモニタ
  • OS:windows11 Home 64ビット
  • CPU:Core Ultra 7 255H
  • メモリ:16GB
  • グラフィック:インテルArc グラフィックス 140T
  • ストレージ:500GB SSD

14インチながらWUXGA表示に対応しているため、小さな音符を書き込むDAWでは快適に作業をすることができます。

CPU・メモリ・ハードディスクもどれもDTMに全く問題ありません。

それどころか、この価格帯で16GBのメモリが積まれているなんて嬉しいですね。

また、SSDは500GBありますが、もしたくさんレコーディングをしたり壮大なオーケストラなど容量の大きな音源を使いたい方なら、カスタマイズでSSDを”1~2TB”までアップグレードしておけばより安心です(もちろん後で追加しても大丈夫です)。

総評すると、このスペックなら大規模な編成の楽曲でも快適に作業ができますね。

また、内蔵グラフィックスのIntel Arc 140Tも搭載されており、ノートでは十分な性能で、DTMだけでなく、ゲームやちょっとした動画編集でも活躍してくれますよ。

マウスコンピューターは国内で手作業で組み立てているのに、この価格帯は驚きです。

現在、なんと大幅割引セール中なので、もし迷ったらこのノートPCで問題ないと思います。

現在、半期決算セール実施中! (9/16[水]まで)

おすすめモデル② mouse SH-I7U01

■基本スペック

  • OS:windows11 Home
  • CPU:Core i7-14700
  • メモリ:16G
  • グラフィック:インテルUHDグラフィックス
  • ストレージ:500GB SSD NVMe対応

こちらもDTMには十分すぎるスペックです。

CPUは、DTM用PCとして十二分に働いてくれるCore i7が搭載されており、メモリが16GBもあるのは超安心ですね!

また、SSDは500GBもあるのでまずまずと言ったところでしょうか。もし、壮大なオーケストラやたくさんのレコーディングで容量を大量に使いたいなら、1TBや2TBにカスタマイズしておけばカンペキだと思います。

電源は550Wあるので大きな問題は無いと思いますが、念のため750Wにしておけば困ることは無さそうですが、これも特に必須ではありません。

もし、「パソコンが大きすぎるっ」とか「予算が厳しい、、、」って思う方は、比較的スペックの近いスリム型にするなどカッコイイ方を選んでくださいね。

スリム型のパソコンはコチラ

※モニタはついていませんので、もし持っていない人は、カスタマイズページから合わせて買っておいてくださいね。

また、現在マウスはボーナスセールの真っ最中です。

大幅割引PCの一覧をまとめている公式サイトのページはこちらのページになるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
スタッフ一推しパソコンはこちら

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2位 ex.コンピューター(ツクモ)

  • 分割クレジット対応
  • 電話サポート有り
  • 安心の国内生産
  • 大手出資の安心感
  • 高いコスパ

ex.コンピューター(ツクモ)が良いと言われる理由

ex.コンピューター(ツクモ)を使う最大のメリットは、なんと言っても「静音」へのこだわりです。

Aero StreamブランドのPCは、ファン・ケースともとても静音性が高いパーツが選ばれているのでDTMには最適です。

ミックスも静かに快適にできますよ!

しかもVISA,SAISONといった多数のクレジットで分割払いに対応してくれているので、ものすごくコスパ良く購入できるところも大きなメリットですね。

10万のパソコンだとしたら、30回払いにすると月々わずか3500円くらいで買えてしまうというコスパです。

20回でも5000円くらいですよ。

高性能パソコンは早く欲しいけど、お金が無いっ!という人でも月3000円ちょっとくらいなら大丈夫な人も多いと思います。

出荷も結構早いので、すぐにでも歌い手になりたい人はオススメのBTOパソコンメーカーです!

おすすめモデル① AeroStream RM7J-D241/B

■基本スペック

  • OS:windows11 Home
  • CPU:Core i7
  • メモリ:16GB
  • グラフィック:インテルUHD グラフィックス770
  • ストレージ:500GB SSD

こちらもCore i7なので、DTMだけでなく何をするにしてもOKなスペックで、なんと言っても静音性が高いところが超おすすめです。

ストレージが500GB SSDあるので、音源データでHDを圧迫する心配もほぼなさそうですが、大容量音源を使いたい方は1TBまでカスタマイズしておけば安心ですね!

メモリも16GBと十分ではありますが、もし超大容量音源を使う可能性があるなら32GBまでカスタマイズしておいた方が無難かもしれません。

もし、パソコン本体のサイズが大きすぎる、、、という方は、設置場所に合わせてスリム型など選んでくださいね。

モニタはついていませんので、もし持っていない人はカスタマイズ時などで一緒に買っておいてくださいね!

おすすめモデル② クリエイターPC WA7J-A256/B

■基本スペック

  • OS:windows11 Home
  • CPU:Core i7
  • メモリ:32GB
  • グラフィック:GeForce RTX 5050
  • ストレージ:1TB SSD

Core i7なので十分に力を発揮してくれる、eX.computerが誇るDTMに最適なクリエイター用PCです。

ストレージは1TB SSDDなので十分で、メモリは32GBなのでハイクオリティな音源にも十分対応してくれますね。

もし将来、大規模な編成のDTMをしたい時は、カスタマイズしてよりハイスペックPCにできるところがめちゃ嬉しいですね!

また、公式ホームページで記載されているように、各パーツがこだわり抜群です!

ぜひ一度スペックをチェックしてみてくださいね。

※モニタはついていませんので、もし持っていない人はカスタマイズ時などで一緒に買っておいてくださいね!

 

BTOをすすめる理由と、すすめない場合

BTOは注文を受けてから組み立てるパソコンです。

要らない機能を削って、必要なところに予算を寄せられるのが利点で、歌ってみた用途ではこれが効きます。

GPUを最小構成にして、その分を静音性とメモリに回せるからです。

家電量販店の完成品では、この組み替えができません。

一方ですすめない場合もあります。

とにかく急いでいるときと、実物を見てから決めたいとき。

BTOは受注生産なので、届くまでに数日から2週間ほどかかります。

締切が迫っているなら、即納モデルという選択肢も現実的です。

中古については慎重派です。特にバッテリーとファンは消耗品で、中古ノートで最初に壊れるのはたいていこのどちらか。

そしてファンが劣化したパソコンは音がうるさくなります。

録音用途で中古を選ぶのは、リスクの取り方として賢くないと思っています。

ただし型落ちの新品やアウトレットは別で、これは十分に狙う価値があります。

 

パーツの目安

ここは要点だけ短くまとめます。

歌い手にとって差がつくのは前の2章なので、ここで悩みすぎないでください。

CPU:型番ではなく世代で見る

「Core i7以上」と書かれた記事は無数にありますが、i7という名前だけでは性能は分かりません。

同じi7でも2017年の第7世代と最近のモデルでは、マルチコア性能で2倍以上の開きがあります。

新しめのCore Ultra 5は、古いCore i7より確実に速い。

中古やアウトレットを検討している人は、ここを絶対に間違えないでください。

メーカー 現行の主軸
Intel(デスクトップ) Core Ultra シリーズ2(200S/200S Plus)
Intel(ノート) Core Ultra シリーズ3(300番台)
AMD(デスクトップ) Ryzen 9000シリーズ
AMD(ノート) Ryzen AI 400シリーズ
Apple M5世代(2026年8月にM6が発表済み)

旧来のCore i5/i7表記でも、第13〜14世代ならまだ十分に現役です。避けたいのは第10世代以前。

「AIを使わないから旧世代でいい」は、少し危険です

型落ちのCore iが値下がりしているのを見て、「自分はAI機能なんて使わないから、こっちで十分では」と考える人がいます。

気持ちは分かるのですが、この理由づけは正確ではありません。

Core UltraはAI専用のCPUではないからです。

NPUが載ったのは変更点のひとつに過ぎず、コアの構成、製造プロセス、消費電力、対応メモリ規格まで、世代そのものが入れ替わっています。

AIを使うかどうかは、判断材料としては小さな要素です。

見るべきなのは、世代と型番、コア構成、そして自分のDAWでの実性能です。

そのうえで値下がりした前世代を狙うこと自体は、まったく悪い戦略ではありません。

PコアとEコアの話

ここ数年のIntel CPUには、性能重視のPコアと省電力のEコアが混在しています。

音声処理は「決められた時間内に必ず終わらせる」ことが求められる特殊な処理なので、OSが処理を省電力コアへ割り振ると、そこで間に合わなくなることがあります。

この構成が登場した当初は、DAWメーカーが公式に対処法を案内するほどの問題になっていました。

現在は対応がかなり進んでいます。

Cubaseの場合、13以降はハイブリッドCPUを制限なく正式サポートすると明言されています。

ただ問題が完全になくなったわけではありません。

DAWのウィンドウが前面にない状態だと処理が省電力コア側へ回されて音が途切れうる、という案内は今も出ています。

録音中にブラウザへ切り替えて音が飛んだ経験がある方は、これが原因かもしれません。

古いバージョンのDAWを使い続けている場合は、より注意が必要です。

購入前に、自分のDAWのバージョンと対応状況を確認しておいてください。

メモリ:16GBが下限、ミックス師は32GB

2026年に新品を買うなら、16GBが下限です。

これを下回る選択肢は考えなくていい。

ミックス師として依頼を受けるなら32GBを推奨します。

理由はプラグインの数ではなく、プロジェクトを複数開いたまま作業する場面が出てくるからです。

A案とB案を並べて聴き比べる、前の案件を開いて設定を確認する。

こういう動き方をすると、16GBはあっという間に埋まります。

ストレージ:容量よりも「2本目があるか」

システムドライブはNVMe SSD一択で、容量は500GBあれば録音とミックスには足ります。

そのうえで提案したいのは、もう1本足すことです。

歌ってみたの制作データは、思っている以上に増えます。

48kHz/24bitのステレオは1分でおよそ17MB。テイクを10本録れば、1曲の素材だけで数百MBです。

そしてシステムとデータを分けておくと、パソコンを買い替えるときに驚くほど楽になります。

データ用ドライブを丸ごと引き継げばいいだけになるからです。

画面:トラック数は、縦の解像度で決まる

DAWの画面では、トラックが縦に積み上がります。

つまり縦方向の解像度が、一度に見渡せるトラック数を決めているわけです。

フルHD(1920×1080)だと、ボーカルを何本も重ねたプロジェクトではけっこう頻繁にスクロールします。

WQHD(2560×1440)まで上げると、この体験がかなり変わる。

選ぶときは画面サイズや横幅ではなく、縦のピクセル数を確認してください。

ウルトラワイドが一律に不向きということではなく、3440×1440なら縦はWQHDと同じです。

Windows と Mac

この論争はもうほぼ決着がついていて、「どちらでもできる」が答えだと思っています。

かつてはMacのCore Audioに明確な優位がありましたが、今はWindowsでも安定した録音環境が普通に組めます。

そのうえで、歌い手にとっての判断材料をひとつだけ挙げるなら、静音性です。

Apple Siliconの発熱の少なさ、とくにファンレスのMacBook Airは、録音環境として素直に有利です。

逆にWindowsの利点は、BTOで構成を自由に決められること。

GPUを削って静音性に予算を回す、という組み替えができるのはWindows側の強みです。

もし、Logic Proを使いたいならMac一択、というのは変わりません(Logic ProはWindows版はありません)。

Cubaseなら、WindowsもMacもどちらもあるのですが、個人的には幅広い作業ができるWindowsをおすすめです。

 

買う前に、3分でできる「今のパソコンで足りるか」テスト

新しく買う前に、手元のパソコンで試せることがあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

手順1:スペックを確認する。 Windowsなら設定 →システム→ バージョン情報、Macならアップルメニュー →このMacについて。CPUの型番をメモしたら、そのまま検索してください。発売年と世代が分かります。

手順2:DAWのCPUメーターを見る。 実際のプロジェクトを開いて、再生しながら確認します。常時70%を超えているなら、余裕がかなり少ない状態です。このときタスクマネージャーも開いておくと切り分けが進みます。メモリ使用量が上限近くならメモリ不足、メモリに余裕があってDAWの負荷だけ高いならCPU側の問題です。この2つは対処法がまったく違います。

手順3:バッファを128に下げて、歌を1トラック録ってみる。 ノイズが入らず遅延も気にならなければ、録音用途としてはそのパソコンで問題ありません。

テスト結果 判断
バッファ128で録音でき、ミックス時もCPU 70%以下 買い替え不要。周辺機材に投資を
ミックスで固まる/メモリ使用量が上限近く まずメモリ増設を検討
ミックスで固まる/メモリに余裕あり・CPU負荷が高い CPU性能の不足
バッファ128でノイズが乗る リアルタイム処理環境に問題あり(下記)
CPUが第10世代以前 2026年基準では厳しい

バッファ128でノイズが乗った場合、原因はCPUとは限りません。

ASIOドライバの選択ミス、USBの接続(ハブ経由になっていないか)、裏で動いている常駐ソフト、省電力寄りの電源設定、重いプラグインの挿しっぱなし。

いくつも考えられます。

買い替える前に、後半の「買ったあと最初の30分」を一通り試してみてください。

それで直ることが、けっこうあります。

 

予算が足りないとき、どこを削るか

「おすすめ構成30万円」と言われても、それが出せないから困っているわけです。

歌ってみたの音質に効く要素を、寄与度の大きい順に並べます。

  1. 歌そのもの——当然ですが、最も大きな要素です
  2. 録音環境(部屋の反響と静けさ)——吸音材と毛布で数千円から改善できます。費用対効果はダントツ
  3. マイクとオーディオインターフェース——音の入口なので、削りすぎると取り返しがつきません
  4. ミックスの腕——お金ではなく時間で買う部分
  5. パソコンの性能——実は、ここが最後です

つまり、総予算が足りないときに真っ先に削るべきなのは、実はパソコンです。

これは自分でパソコンの記事を書いておいて何なのですが、事実なので正直に書きます。

20万円のパソコンと5万円のマイクを買うより、13万円のパソコンと8万円のマイクと吸音材を買ったほうが、音質改善につながるケースが多いです。

10万円台前半で組むなら、こう割り切ってください。

  • CPUは1グレード落とす。 録音は問題なくこなせます
  • メモリは16GBで妥協し、増設できる機種を選ぶ
  • ストレージは500GBで始めて、外付けSSDで補う
  • GPUは載せない
  • ただし、静音性だけは妥協しない。 ここを削ると録音そのものが破綻します

後から足せるものは削る、後から変えられないものは守る。 この原則で選べば、大きな失敗はしません。

 

ミックス師のための、追加の要件

依頼を受けて仕上げる側は、歌い手とは別の事情を抱えています。

この視点で書かれた記事をあまり見たことがないので、丁寧に書きます。

プラグインは資産であり、同時に負債でもあります

ミックスを続けていると、プラグインは自然に増えます。

セールのたびに買い、バンドルで手に入り、気づけば数百個。間違いなく資産なのですが、パソコンから見ると別の顔があります。

よく「DAWは起動のたびに全プラグインをスキャンする」と言われますが、これは正確ではありません。

最近のDAWはスキャン結果をキャッシュやデータベースに保存していて、毎回すべてを調べ直しているわけではないからです。

それでも、増えれば時間はかかります。効いてくるのは初回のスキャン、プラグインを追加・更新したあとの再チェック、そして起動時の初期化です。

数百個を入れた環境で、アップデート直後に数分待たされるのはよくある話。

ここで効くのは、CPUのシングルスレッド性能とSSDの読み出し速度です。

書き出し時間は、そのまま納期に効いてきます

ミックス師の仕事は、一度作って終わりではありません。

依頼者に確認してもらい、「もう少しボーカルを前に」と言われて直し、また書き出す。この往復が何度も発生します。

1回の書き出しが3分か1分か。

単体では些細な差ですが、修正が5往復あれば10分の違いになり、案件が5本重なれば1時間近い差になります。

書き出し速度はCPUのマルチコア性能で決まるので、ミックス師がCore Ultra 7やRyzen 7以上を選ぶ意味はまさにここにあります。

歌い手が同じスペックを買う必要はありません。

この差が効いてくるのは、締切と件数を抱えている人だけです。

案件データの保管という問題

依頼を受けると、素材が届き、プロジェクトを作り、書き出しを重ね、曲を仕上げるのですが、この一式が案件ごとに数GB。

年間で数十本受ければ、それだけで100GBを軽く超えます。

しかも過去案件は消せません。

半年後に「あの曲、もう一回だけ直せませんか」と連絡が来ることが普通にあるからです。

だからミックス師には、システムとは別のデータ用ドライブが必須ですし、外付けやクラウドへのバックアップも真剣に考える必要があります。

音楽データは、失うと本当に取り返しがつきません。

私は過去にドライブを飛ばしたことがあって、あのときのことは今でも思い出したくないです。皆さんは同じ思いをしないでください。

 

買ったあと、最初の30分にやってほしいこと

新しいパソコンが届いて、DAWを入れて、さあ録ろう——の前に、やっておくと快適さが変わる設定があります。

電源モードを変える

Windowsの初期設定は省電力寄りになっていることがあります。

省電力寄りだとCPUの動作クロックが抑えられ、バッファを下げたときに音が飛ぶ原因になります。Windows 11なら、設定 →システム→ 電源(ノートなら「電源とバッテリー」)を開いて、電源モードを「最適なパフォーマンス」に。

なお、ここで言う電源モードは、昔からあるコントロールパネルの「電源プラン」とは別物です。

紛らわしいのですが、設定アプリ側を変えておけば十分です。

ASIOドライバを入れる

Windowsで録音するなら、オーディオインターフェースのメーカー純正ASIOドライバを必ず入れてください。

Windows標準の音声経路より低遅延で、動作も安定します。

音質そのものが変わるという話ではなく、リアルタイム処理が破綻しにくい環境を作るための設定だと理解してください。

インターフェースをまだ持っていない場合、ASIO4ALLという汎用ドライバを使う手はあります。

ただこれはWindowsの標準的な仕組みをASIOに見せかけているだけなので、応急処置と考えてください。

Cubase 15では「Steinberg built-in ASIO Driver」も利用できます。

ただし、オーディオインターフェースにメーカー純正ASIOドライバーがある場合は、そちらを使うのが基本です。

常駐ソフトと自動更新を整理する

クラウド同期、ウイルス対策のスキャン、ゲームランチャー。

録音中に動き出すとCPUを奪われて音が飛びます。

タスクマネージャーのスタートアップタブから、心当たりのないものを無効に。

それからWindows Updateの自動再起動が制作時間帯にかからないよう設定してください。

録音中に再起動を告げられた経験がある人なら、身に染みて分かっていただけると思います。

 

よくある質問

ゲーミングPCを流用できますか

できます。 CPUとメモリの基準は歌ってみた用途を上回っていることが多いので、性能面では問題ありません。

注意は2点。ひとつは静音性で、高性能なGPUを積んでいる分ファンが多く音も大きめです。前述の運用でかわしてください。もうひとつは光り物で、ケース内のLEDが明滅していると集中を削がれます。たいていユーティリティで消せます。

iPadやスマホだけで完結しますか

録音までなら、できます。ただミックスまでとなると厳しいのが正直なところで、使えるプラグインが限られ、細かい編集の操作性がパソコンに及びません。「録音はiPadで、ミックスは依頼する」という分業なら十分に成立します。

何年くらい使えますか

私の感覚では5年前後です。3年目あたりから少し重いと感じ始め、5年を過ぎると新しいDAWやプラグインの動作環境から外れ始めます。

長持ちさせるコツは、買うときにメモリとストレージに余裕を持たせることと、ホコリを定期的に掃除すること。特に後者は効きます。ファンとヒートシンクにホコリが詰まると冷却効率が落ち、その分ファンが高回転で回るようになり、うるさくなる。年に1度エアダスターを吹くだけで、静けさと寿命の両方が変わります。

結局、いくら用意すればいいですか

歌って簡単に整えるところまでなら12〜18万円。ミックスまで自分でやるなら20~25万円、動画までがっつり編集したいなら、30〜45万円前後、これが2026年の相場感です。

そのうえで繰り返しますが、総予算が厳しいなら、削るのはパソコンからです。

 

まとめ

パソコンは、歌を届けるための道具です。

道具に振り回されて、肝心の歌に集中できなくなるのが一番もったいない。この記事が、その手前で立ち止まる助けになれば嬉しいです。

分からないことがあれば、コメントで聞いてください。

答えられる範囲で、できるだけ具体的にお返しします。