初めて自分の録った歌を聴いた時「誰?」って思いませんでしたか?
クラスの映像を見て、自分がしゃべっているシーンをみて、「え!?今誰がしゃべったの?」「私、こんな声だったの?」って思ったことはありませんか?
たいがいの人は自分の声を聞いて残念に思ったことがあると思います。
でも、自分の声を聞いて残念に思ったり、絶望したことがある人は歌が必ずうまくなります。
まずは、自分の声がなぜ思ってたのと違うのかを説明していきましょう!
目次
これが自分の声??
自分の声は好きですか?嫌いですか?アンケート
- 好き : 4%
- どちらでもない: 12%
- 嫌い : 66%
- ガチで嫌い : 18%
こんなにも嫌いな人が多いんですね、、、
自分の声が好きでない人は、実に96%ものぼるという想像以上の結果ですね!
逆に好きと思える4%のメンタルの強さも気になるところです笑
これは自分の録った声を聞いたことがある男女2000人のアンケート結果なのでかなり正確な結果が出ていると思います。
なぜ自分の声が思ってたのと違うの?
普段聞いている声と、マイクで録った声が違うって思う理由は、実際に聞こえている音が全然違うからなんです。
実際どうちがうか詳しく説明しますね。
自分でしゃべった声
聞こえる音
- 空気中を伝わった音
- 骨伝導で聞こえる音 の2種類
2人で話をしている場合、相手の口から出た話しの声は、空気中を伝わって鼓膜に届きます。
自分の話している声も、もちろん口から発した音が空気中を伝わって自分の鼓膜に届きます。
これを空気伝導といいますよ。
でも、自分の口(正確には声帯)から発した音は、骨などを伝って直接鼓膜に届く音の方がはるかに大きいのです。
これを骨伝導と言います。
たとえば、キュウリやタクアンなど音が出やすい食べ物を口を閉じて噛んだ時、「バリィッも」ってのすごい音がすると思いますが、外から聞いている人にはそこまで大きくは感じません。
さらに、耳をふさいで声を出しても、全く問題なく自分の声は聞こえますよね。
こういったところから、自分で発した音は骨伝導で伝わった音が大半であるということができます。
マイクで録った声
- 空気中を伝わった音 のみ
先程もお伝えしたように、話ている相手の人の声は、空気中を伝わって鼓膜に届きます。
マイクで録った音は、空気伝導の音だけなんですね。
普段聞いている音から、骨伝導の音を差し引いた音がマイクで録った音なんです。
なぜ自分の声に絶望を感じるの?
声を出しながら、耳をふさいだり放したりしてみましょう。
骨伝導の音に加え、空気伝導の音が入るかどうかの
耳をふさいだ時の骨伝導の音はどうだったでしょうか。
空気伝道アリの音に比べ、高音域が削られたような、中音~低音域の野太い音だったと思います。
そして、耳をふさいだ状態で歌を歌うと、、、音程は何となく合っているように聞こえませんか?
骨伝導の音は、音程のズレがわかりづらいのです!
骨伝導の中音~低音域は、音程のずれがわかりにくく、声も太く聞こえるので、自分の歌が実力以上に上手いように感じてしまうのですね。
普段聞いているものすごく太い音の期待から、マイクで録った音を聞くと、声も出てないし、、、音程も合ってないし、、、そもそも声自体が悪い!!って思ってしまうんですね。
自分では結構太いいい声で、音程もちゃんと合って歌えていると何十年も思い込んでいただけに、大半の人が絶望を感じてしまうのです。
また、エレキギターに耳をつけてきいたことはありますか?まるでアンプにつないだようなすごい太い音だったと思います。
そしてギターから耳を放すと、シャンシャンとほそいか細い音ですよね。
これと全く同じことなんです。
じゃあ、本当の自分の声はどっちなの?
もちろん、マイクで録った音のほうです。
もし、一度自分の声に絶望したことがある人はショックですよね。。。
世界に自分だけしかいなかったら骨伝導の音が全てでいいのですが、自分の骨伝導の声を聞けるのは、世界でたった一人だけです。
世界の歌い手と同じフィールドに立とうとしたら、やはりマイクで録った音を伝えていかなければならないのですね!
自分の声が嫌いだったら、、、歌の才能があると言うこと
自分の歌を嫌いであり続けること!
絶望を感じてしまったら、後は昇っていくだけです!
世の中の96%は自分の声を「好き」と思ってないのですから、頑張ればきっと人に差をつけることができます!
でも、自分の歌が嫌いと思えないと歌はうまくなりません。
なぜなら、自分を「客観的」に見ることができているからです。
自分の理想があって、そこに全然たどり着いていないと感じるから絶望を感じるのです。
世の中で成功している人は、かならず自分を「客観的」に見れています。
なので、自分の声や歌は嫌いなままでいいのです。
いや、むしろ嫌いなままの方が望ましいのです!
もし自分の声が好きだったら、きっと本来修正すべき点は絶対に見落としてしまっているはずです。
嫌いなままでないと、自分の声の悪いところがわりづらいいですよね。
なので自分の声は、慣れて嫌いでなくなったとしても、決して好きにはならないでくださいね。
客観的に見るってどういうこと?
自分の歌がうまくなるには、客観的に判断するしかありません!
とっても具体的にどうしたらいいかわかりませんよね。
まずは、、、いろんな歌い方や、いろんなテンションで録ってみましょう!
たとえば、かなりテンション高めで歌ってみても、録った声を聞いてみると思ってたほどテンション高くなかったりします。
市販CDや有名歌い手は、実はかなりテンション高めで歌っていますよ。
音楽って、日常では起こりえない感情を伝えようとしているので、普通のテンションで歌っても人には伝わらないですよね。
静かな歌でもものすごく感情をこめてテンションを上げて歌っています。
自分のスタジオで、人生はじめてレコーディングをする歌い手は「こんなに高いテンションで歌ってもいいんですね!」って驚かれる人が多いです。
そうやって、自分のが歌った歌と、聞き手の感じた歌のギャップを埋めていけば自分の表現したい、イメージに近い歌が歌えるようになります。
まずは、録って録って録りまくってイメージに近い歌を歌えるところまでたどり着いてくださいね。
そしてうまくなっても、、、決して自分の歌を好きにならないでくださいね。
そうすれば、いつまでも、どんなところまででも成長を続けることができます。