防音室を作ってみる⑥ ついに完成!

防音室も、ほぼ箱ができました。

完成までの残り作業は、ドア取り付けとケーブルを通す穴、そして換気扇の取り付けです。

あ、あと大事な床下の補強も残っていました。

それでは、最後の大変な作業はどのようにクリアしたかをまとめていきますね。

仕上げの工程

ここまで来るまで長かった、、、

ここまで約1ヶ月半の工事もいよいよクライマックスです。あと一週間くらいで完成が見えてきました。

ドアの取り付け

防音室において、最も音漏れがするところはドアなどの開閉するところです。

最も隙間ができやすいからですね。しかも、今回使うドアがトイレ用ドアなので、防音性能は低いです。

なので、出入り口のドアは、内開きと外開きの二重扉にしました。

そして防音用にかなり厚みを補強しました。

その結果、、、実に壁と同じくらいの防音性能を引き出すことができました!

その工法をまとめますね!

ちなみに、音漏れのチェックはこの方法を使っています。

  • 音漏れ箇所を探すには?

ドアの補強

今回使うトイレ用ドアですが、1つ3万くらいのものです。

自宅まで運んだところ、、、とにかく重い!

ホームセンターから持って帰るのに一苦労です。

でもこの重いのが良い。

思っていたより防音性能は高そう!

やはり、トイレの音は外にあまり漏らしたくないから、ある程度防音はしっかりしてドアをつくっている、、、ということなのですね笑

トイレ用ドアの防音性能はほぼ皆無だと思っていたので、うれしい誤算でした。

予想以上の防音性能でしたが、その性能をさらに上げるべく補強をしていきます。

今回ドアに施したのは、「遮音シートで補強」「吸音材を設置」「ゴムを使って、隙間を完全に埋める」の3つです。

遮音シートで補強

2枚のドアの両方の内側に、遮音シートをまんべんなく貼り付けていきます。

さらにそれを二重にしました。

シートなので工業用ホッチキスでカンタンに留まったので工事はカンタンでした。

でも遮音シートは黒いので、真っ黒なドアは不気味です笑

吸音材を設置

内開きと外開きの二重扉にすると、両方の扉を閉めた時、その間に空間ができます。

今回の場合、ちょうど壁と同じ厚さの15cmくらいの空間ができました。

しかしそのままにしておくと、その空間で音が反響して、音漏れが大きくなる原因となります。

なので、ここにも絶対に吸音材を入れなければなりません。

でも、、、開閉するところにどうやって吸音材を入れよう、、、?

空間に普通にロックウールを入れたら中に入れないし、そもそもむき出しでおいたら、ロックウールのような繊維質の素材は一瞬でボロボロになります。

これは悩みました。

ならばそう!ロックウールをきれいな布で包んで、吸音板にしてドアに貼り付けてしまえばよいのです!

遮音シート&吸音板付きドアだったら、隙間にできた空間でも壁に極めて近い構造にできます。結果、これで完璧に防音できるようになりました。

吸音板の作り方としては、布団に使うシーツで、ロックウールの板(60cm×90cm)をすっぽり包めるようなサイズに切って、縫って留めてしまいます。

それを2枚縦にあわせたら、画像のようにドアにピッタリはまりました。それを外と内のドア両方につけたので、合計4枚作成しました。

手作り吸音板の完成です。

密着用ゴムを使って、完全に隙間を埋める

普通のドアなら、必ず壁や床との間に数ミリの隙間ができてしまいます。

自宅のトイレドアと床の間をよく見ると、隙間からトイレの中が少し見えますよね。

こんな隙間があったら、防音性はガタ落ちしてしまいます。

なのでこの隙間を埋めるべく、こんな工夫をしました。

図の赤い矢印のように、ドアと壁の間に木材で出っ張りを作ります。

そして、ドアの縁に中が空洞になっている1cm程のゴムを取り付け、ドアを閉めるとこの出っ張りの木材とドアの間でつぶれるようにします。

そうすると、ひしゃげたゴムがしっかりと隙間を埋め、ピッタリ密着できるようになります。

少しわかりにくいので、図でも説明しておきますね。

4cm程の出っ張りの材木を、外と内のドアの真ん中に取り付けます。

そしてドアを閉めると、図のような形に円形のゴムがひしゃげて、ドアと補強した木材の部分がピッタリとくっつきます。

図のようにドアの下側と床に隙間ができても、円形のゴムがしっかりと中と外を遮断してくれます。

これを、床、天井、両隣の壁にも作ったら、完全にドアが防音室が密閉できるようになります。

もちろん、内側と外側のドア両方に施工してあります。

これは、思ってた以上に大成功でした。

このようにして、防音補強したドアは、見事にピッタリとはまりました。

リハーサルスタジオにあるように、内外両方についている二重扉です。

最大の難所の1つかと思いましたが、意外にもすんなりと出来上がりました。

最後に、二重扉とわかる画像を載せておきますね。

吸音板のシーツの仕上げが雑ですが、手作りということで許してくださいね><

ケーブルを通す穴を空ける

今回は、防音室の中でももちろんのこと、外からでもレコーディングできるような仕様にしています。なので、防音室の中と外をたくさんのケーブルやシールドで繋がなければなりません。

でも、完成後に防音室に穴を空けるのはとんでもないリスクです><

なので今回は、実は最初から4cm×8cmの小さな穴を設計に入れていました。

初めてにしては、我ながらファインプレーな設計でした。後で作ったら絶対に何かが壊れていたと思います笑

しかも今回はドアのすぐ横に作ったので工事的にはさほど手間はかかりませんでした。

工事中の画像は撮り忘れてしまったので、下に完成版を載せておきますね。

この小さな穴が、防音室の中と外をつなぐ空洞となっています。

そして完成後に、この穴を使ってケーブルを通しましたが、実に10本もと押さなければならないことになりました。

コントロールルームを別にするには、結構大変な作業です><

防音室の中と外をつなぐケーブル類

楽器用シールド ×5本

USBケーブル ×1本

電源ケーブル ×1本

LANケーブル ×1本

モニタケーブル ×2本

ここで、1つ注意点があります!

ケーブルドをこの穴に通す前に、似たような見た目のケーブルがあったら、両端のソケットにアルファベットや数字などを書いておいたほうがいいです。

1本目は「楽器用シールド①」等と両方のソケットにシールを張るか書いておきます。

そうしないと、いざ機材とケーブルを繋ぐ時、どれがどれかわらなくなってしまいます!

そしてケーブルを全て通した後は、エアコンと室外機をつなぐケーブルをつける際に、壁の隙間を埋める時に使われるパテで完全にその穴を埋めてしまいます。

これで完全に音は漏れることは在りません。

換気扇の取り付け

長時間防音室の中で作業をする場合、必ず換気扇が必要になります。

防音室の中で寝てしまっていたりすると、大惨事にはなりかねません。

これも最初から設計に入れていたので、問題なく取り付けることができました。

工事中の画像は、、、これもまた撮り忘れました><

床下の補強

今回、最も不安であったことの1つに、二重床構造のマンションが防音室の重みに耐えれるかどうかということでした。

床そのものコンクリートは重量に耐えれると施工業者から回答はもらっていたのですが、そのコンクリートの上10cm浮かせたもう1つの床は微妙とのこと。

じゃあ、この二重床を補強しよう!ということになりました。

二重床に穴を開け、中に材木を敷いて補強します。

この作業は、賃貸マンションではなく分譲マンションだったのでできたことです。

でも分譲であったとしても、これはマンションの価値を下げてしまう可能性もあるので、穴を空けるよりは、玄関の段差のところから補強剤を入れても良かったかな、、、と今は若干思ってたりしています。

工法はたくさんあるので、最適な方法を選んでくださいね。

まとめ

いろいろありましたが、、、無事完成しました!

つかれた、、、約2ヶ月かかりました><

結局、吸音材を良いものにしたりしたので、当初に比べたら予算オーバーの総額35万くらいかかってしまいました。

できれば20~25万くらいで収めたかったところですが、後で後悔はしたくないので奮発しました。

でも、DD35程の性能が出ているので、費用対効果は抜群です!普通にこのサイズでこの性能の防音室を買うと、150万ではくだらないところです。

これで24時間歌えるし、夜中でもそこそこの爆音が出せます。

そして何よりも、防音の知識を業者レベルで得ることができました。

もう一生モノの知識と経験になりました。

こうして、自慢の城ができたのでした。

最後に、、、

第6回にわたって「防音室を作ってみる」シリーズを読んでいただいてありがとうございました。

もしこの記事が、皆様のお役に少しでも立てることができれば幸いです。

最後に、完成した防音室の中から撮った画像を載せておきますね。